無11
重きたたずまいをしのぶ
町屋の蔵群。白壁に鮮やかな黒の影が落ち、上空の済んだ青空とのコントラストがきれいな町並み。それは華やかな頃の記憶。かつて繁栄のシンボルとして大活躍した蔵も、いまやその存在理由を見失ってしまった。一部は朽ち果てて美しい白壁がはげ、無惨な姿をさらし、一部は取り壊されて何の趣もない住宅に変わってしまっている。先人達が残した財産の価値を再確認すると共に、秩父の存在価値も含めて、もう一度、過去の記憶を紐解いてみたい。
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