夏21里景色の脇役たち。
郡内の西、小鹿野町の町勢要覧には、年間およそ120種の野鳥が観察できるとある。また植物は、山間部で330uあたり約20〜30種を認めるとある。これらの数字が、そのまま同町そして秩父地域の自然の豊かさを示すものかどうかは定かではない。しかし、これを見る限り、昆虫も野山にまだ「健在」ということは、容易に推察できる。春から夏。緑が移り変る中、地に近く、花に寄り、水辺に憩う小さくも美しい、命の彩と紋様の数々。それらは、里山という日本人の原風景とともに、かつてはどこにでもいた存在だが、その安住の地は、年々狭まりつつある。
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