秋06野分け仕立ての彩。
山里といいながら、秩父の紅葉は、例えば高雄や磐梯のような「真紅一面」の趣きは薄い。
それは、斜面の多くが、杉やひの木の材におおわれ、広葉、落葉樹はその背後に追いやられているためかも知れない。また盆地特有の高い湿度の故ともいえよう。
それでも巡礼姿がまばらになる10月中旬には、峠筋や耕地の森は、ようやく赤や黄、茶色に染まり「秋深まる」の風情を見せる。しかし紅葉を運んだ野分けは、またたく間に木枯らしに。この時期秩父人は、祭、冬支度に忙しく、紅葉への関心は、その色と同様に薄いのが常のようだ。
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