秋18
すごろくの風景。
山ひとつ、あるいは川ひとつ道ひとつへだてるだけで、秩父の街並みは様々に表情を変える。景観のみならず場所によっては「時代」すら違うように思える。宿場町や門前の賑わいが、忘れられたような山間の集落が、すごろくの絵のような具合に盆地中に点在している。それらは、止むことのない新しさを巡りに眺めながら、過ぎ去ったはずの時間や暮らしの在り様を、今だに生きているかのようだ。
訪れる人々はそれをなつかしみ、都市とひとつ違う深々としたやすらぎを土産に、帰途へつく。
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