仮面に秘められた神姿。テケテツトン、テケテツトンの神楽の音色にのせて、民衆の前に姿を現す。天宇受売命(あめのうずめのみこと)、八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)、天児屋根命(あまのこやねのみこと)、八百万(やおよろず)の神々の神代の御代の神楽の宴。山から里へ春風と共にやってくる。里神楽の雅びな調べ、おおらかな仕草に人々はのどかな刻(とき)を味わい喜ぶ。「春夏秋冬」神と人の仮面の宴、いつしか刻(とき)はめぐりきて、里から山へ木枯らしと共に去ってゆく。つかの間の別れ、再び春にめぐりあう為に去ってゆく。