無24
自然を積む。時を重ねる。
秩父は周囲を山に囲まれた盆地で、外への往来には峠道が使われる。峠道の両側に立つ家々は、石を積んで平らな土台を築き、家を建てる。吉田町石間や皆野町日野沢などの急な傾斜地にも石垣を積み上げた家が幾重にも建っている。どこからこの石を運んだのだろうと思われる程、先人達の苦労が偲ばれる。数百年もの風雪に耐え、家の土台として支えてきた石垣。石には苔が生え、ほんの微かな隙間から小さな草が生えている。
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