春09花冷えの頃。
春の訪れが遅い秩父路の花は、あたたかな陽を待って一盛に咲きほこる。カヤブキ屋根には清楚な白い花がよく似合う。陽光にとけてしまいそうな薄桃色の花びらは、古くから着物や器の絵柄として愛されてきたのも、なるほどという感じがする。
きびしい季節をぬけ出たよろこびは、人も花も同じである。うれしい季節がやってきた。
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