秩父デザインリソース政策研究に関する定例会(4月定例研究会)

平成9年4月18日

講師 札幌市立高等専門学校 助教授 宮内 博実氏

・今後の作業として

@イメージ構成(9枚の写真を1枚の紙に貼る)
写真の配置の方法
・中心にはテーマとなるものを配置する。
手法1 テーマとなる中心の写真を回るようにストーリーがしりとり
のように展開する配置にする。
手法2 中心の写真からストーリーが放射状に外へ広がるように配置
する。
手法3 重いものが下にくるようにして安定感のある配置とする。

A配色の取り出し
写真の縮小コピー
※TOYOだけで色を出し直した。
(カラーチップを統一する)
このとき、ナンバーをつけておき、
等面積で表示する。
コンピュータでの処理
画面にTOYOのナンバーが出せるようにする。
ナンバーから画面に出力したときに色が違ってし
まうのは仕方がない。しかし、色を見る場合には
この台帳を利用すればよい。

B配色の構成
Aから面積比に置き換えてストライプを
作成する。(9月頃までに作成する)

C柄への発展
Bで作成したストライプをずらして柄を作成する。
また、コンピュータ上でBをクリックするとパターンになるよう
にする。さらに色替えもできればよい。
(面積比を変える作業ができればパターンはパソコンで作成可能

D質感のあるものへの展開

・今回配布したファイルは持ち歩いて@を作成することを考慮しながら写真撮影を行う。その際には、年 月日・木や花の名前・コメントをメモしておく。取材は7〜8月まで積極的に行い、そしてスライドの 整理と色出しをする。また、なるべく撮影はランドスケープで揃えた方がよいが、祭などはポートレイ ト、ランドスケープのミックスにした方が動きが出るので良い。(但し、ミックスのものは@をつくる 際に構成力が必要になる。)モチーフとしては秩父全体がわかるようにしなければならない。現時点で は、人工物の写真が少ないので人の手で作られた古くて良さそうなものを加えていく。そこで、古い建 物のディテールなどを残すことが必要になる。また、秩父の生活そのものを見せるようにする。

・色出しをしたものがきれいで、「まとまり」ができればリソースの意味が分かったことと同じである。
・定点観測の写真からベースカラーを出し、アクセントカラーを帯状かチェックで構成して今年度はまと める。

・9枚の写真構成のストーリーは作れるが、AからBの段階にいくには誰かがデザインしなければならな い。従って、全部の写真について、これを行うのは今年度だけでは終わらないかもしれない。しかし、 データベースとするには最後まで全部ビジュアル化しなければならない。

・@〜Cの段階をどう発表したらよいか検討が必要である。

・今後の作業のうち、研究に参加している人は @〜Bを持っていればCの段階へ進むことができる。C ができあがった段階で、次にDの段階として織り上げたものや和紙に印刷したもの、質感を出したもの などに置き換える。

4月定例研究会出席者(敬称略)
級O井捺染 代表取締役 碓井 正男
久米一級建築士事務所 所長 久米 修
且專熕D物 代表取締役 寺内 秀夫
ハシヅカ設計室 橋塚 千恵
樺農機商会 代表取締役 中 英二
佐々木 直幸

連絡事項

次回の定例研究会は5月16日(金)13:30〜16:00に行う予定になっていますのでスケジュールの調整をよろしくお願いします。なお、出欠席の確認は後日FAXでお送りする研究会の通知にて行います。ご不明の点やお気づきのことがございましたら、試験場(TEL 22-0134)の情報指導課 金子または井ヶ田(いげた)までご連絡ください。