秩父デザインリソース政策研究に関する定例会(7月定例研究会)

平成9年7月11日

講師 札幌市立高等専門学校 助教授 宮内 博実氏

・今後の研究の方向性について

(宮内先生の生徒の5つの作品の提示あり)@写真→A単純化→B柄と進める。
具体的には、写真から色を取り出した後、この写真をグレースケールで拡大コピーする。次に、トレ ーシングペーパーを用いて線画にする(トレース)。この線画から余分なものを省き、抽出した色を 用いて単純化を行う。続いて、単純化したものから一部分を取り出して柄の元となるパターンをいく つか試作する。試作したパターンの全部あるいは一部を使って柄をつくるが、その際はパターンを拡 大・縮小したり、重ね合わせるなどして柄を作成する。このように作成した柄は、撮影した写真から できたものであると納得できる柄になる。
なお、Aから先の作業は10月以降になる予定である。

・秩父銘仙の最盛期には、直感力によって上記のAを経ないで自然に@からBをつくっていたものと思わ れる。

・今まで色出ししたものは、宮内先生が面積比を考慮してストライプを作っているが、色出ししたものの うち、色の修正をしないでストライプを作成できるのが全体の2割であり、色の一部を修正して作成で きるのが4割であり、残りの4割は色をすべて取り出し直して作成している。だんだん色出しの精度は あがってきているが、今後はさらに精度をあげるようにする必要がある。

・今回行った作業

今までよりスピードと精度をあげるように心がけて、色出しを行った。

7月定例研究会出席者(敬称略)
級O井捺染 代表取締役 碓井 正男
且專熕D物 代表取締役 寺内 秀夫
ハシヅカ設計室 橋塚 晃司

連絡事項

次回の定例研究会は8月25日(月)13:30〜16:00に行う予定になっていますのでスケジュールの調整をよろしくお願いします。なお、出欠席の確認は後日FAXでお送りする研究会の通知にて行います。ご不明の点やお気づきのことがございましたら、試験場(TEL 22-0134)の情報指導課 金子または井ヶ田(いげた)までご連絡ください。