Degital Media Research Group Report 19990101


タイトル:VIVIDを用いた3次元形状入力


1 はじめに

3次元形状の測定と入力システムであるVIVIDを利用した実験について述べる。 装置は、ミノルタVIVID 700であり、非接触型である。測定物にレーザーを当てて その反射光を測定する。詳しいことは http://www.minolta.com/japan/rio/vivid/index.htmlを参考にすること。


2 実例

以下に装置の全景、測定装置、測定のための回転ステージと対象物などを示す。


3 測定実験

3.1 測定実験その1

ピカチュウの模型を測定した。前後左右の4方向から測定して それらの測定面を接続して、ひとつの形状を作成した。 測定しているときにテクスチャも取り込んでいるので、それを 用いて測定した形状にマッピングした例を示す。


3.2 測定実験その2

モリチュウ(株)が作成したうさぎの鋳物を測定した例を示す。 人の指定により数方向から測定した面を接続して 接続面が滑らかになるようにスムージング処理を行った。


3.3 測定実験その3

馬を測定した結果を示す。4本の足の内側のお腹を うまく測定することは面倒であった。


4 まとめ

この装置は非接触であり、レーザにより3次元形状を容易に測定できる。しかし 思い通りの形状にするためには、測定したいくつかの面を接続するという後処理が 必要になる。この処理には少し時間が必要である。用途によって異なるが、正確な 形状入力を必要とする場合は測定できない個所が生じることが欠点となる。逆におおよその形状を入力して、人が後から入力データを下地にして3次元形状モデルを生成するような方法では、多少の測定不可能な個所があっても良いことになる。