3.12 代入文

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 図形要素を型で分類し、その代数計算を効果的に進めるには、代入処理による型変換を効率よく設計する必要があります。一般的な代入文は Y=Xの形です。この幾何学的な意義は、「左辺の幾何学的要素Yに、右辺の幾何学的要素Xの性質を取り込む」ことです。左辺と右辺とが同じ型であれば、単純にYがXに等しくなるだけです。左右の変数の型が異なる場合、その組合せが何通りかありますが、ここではその一部として、右辺が2次元の点(x,y)である場合を例として示します。

表3.3 Y=Xの代入文でXが2次元の点(x,y)の場合の代入規則

代入先Yの型

代入の結果得られる成分内容

整数

xを整数に型変換して取り出す

実数(1次元の点)

xを実数として取り出す

2次元の点

(x,y)をそのまま代入

2次元の直線

(x,y)を通るように平行移動

2次元の円

中心が(x,y)になるように平行移動

2次元の矩形

中心が(x,y)になるように平行移動

2次元の線分

始点を(x,y)とするように平行移動

2次元の変換行列

6成分の内、最後の2成分を(x,y)とする

3次元の点

(x,y,0)を代入

3次元の直線

点(x,y,0)を通るように平行移動

3次元の平面

点(x,y,0)を通るように平行移動

3次元の球

中心が(x,y,0)になるように平行移動

3次元の直方体

中心が(x,y,0)になるように平行移動

3次元の線分

始点を(x,y,0)とするように平行移動

3次元の変換行列

12成分の最後の3成分を(x,y,0)にする

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