1. 基礎知識の穴埋め

1.4 電卓の使い方を理解しておく

1.4.2 数の入出力のときに間違いを起こし易い

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 算盤や電卓を使って実践的な数値計算をするとき、一番時間の掛かる処理は、数字をセットし、また計算結果を紙などに書き写すときです。この処理部分を入出力と言います。きれいで読み間違えをしないように数字を書くことは技能に属し、その訓練は一種のお習字に当たります。また、入出力の作業のときに最も間違いを起こし易いので、大事な計算では読み合わせや検算の処理が欠かせません。その時間は元の作業と同じくらい掛かります。無駄なように見えますが、安全のため、同じ計算を複数の人に独立にしてもらう方法も使います。この部分を合理的に計画する方法が種々工夫されています。その一つが印刷記録の残せる計算機の利用です。商店で普通に使うキャッシュレジスタには簡単な記録計算機が使われています。科学技術計算に応用できて、印刷記録が残せる計算機械は無くも無かったのですが、非常に特殊でしたので、広く使われることはありませんでした。


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