1. 基礎知識の穴埋め

1.4 電卓の使い方を理解しておく

1.4.3 計算書は検算が出来るようにまとめる

目次へ戻る; 前のページ; 次のページ;

 計算結果の自動記録ができない算盤や電卓を一過性の計算機と言います。幾つかの手順を必要とする計算では、すべての計算結果を書き出すのではなく、重要な節目ごとに結果を書き残しておいて、計算間違いを検査できるようにします。検算は、必ずしも元の方法と同じである必要はありません。これも技術ですので、検査を業務とする職種もあります。コンピュータは印刷機能が使えることが電卓よりも便利ですので、コンピュータを利用し始めの頃は、必要以上に大量のリストを作っていました。この熱が冷めると、反動で殆どリストを出さない利用をするようになり、結果としてコンピュータ処理がブラックボックス化するようになりました。電卓の利用における煩雑さと、コンピュータ利用の便利さとを折衷する方法が数値計算プログラミングの技術です。プログラミングは、いわば、電卓をどのように利用するかの手順を文書化したものになります。したがって、プログラム文を見れば、計算の手順を追いかけることができますので検査に使うことができます。しかし、そのプログラムを全く見せないように隠してしまうとブラックボックスになります。


次のページ;