全くの初心者を対象としてコンピュータプログラミングの手ほどきをしようとなると、受講者の知識レベルを考えてカリキュラム(つまり教科のプログラム)を工夫しなければなりません。何年もの試行錯誤をしましたが、自分がどうやってプログラミングを覚えたかの経過を振り返って見ました。その見方に立つと、初心者の置かれた位置は、コンピュータが使えなかった頃と状況が重なります。そして、筆算・算盤・手回し計算機・電卓の順を経て、8ビットのマイコンに搭載されていてBasic言語でプログラミングを覚えたのでした。そして、8ビットのマイコンは、プログラミングのできる電卓の性格を持っていました。現在のパソコンは非常に高機能になりましたので、Basicを標榜するプログラミング言語は、今や高級言語に変質しましたので、初心者が利用するにはハードルが非常に高くなってしまいました。つまり、初心者にプログラミングの手ほどきに使うツールとしては、適当ではありません。そこで、このギャップを埋めるため、パソコンの環境で、マイコン時代のBasicの利用を再現するツールを考えました。これがPlain_Basicです。この使い方の手始めは、関数電卓を少し高級化したように工夫しましたので、初心者の利用入門にはハードルが低くなるでしょう。また、プログラムの経験が豊かな人にとっても、かなり実用的に利用できると思います。