3. プログラミングの文法

3.6 制御文の使い方_その3:IF-THEN-ELSE文

3.6.2 論理学の基礎知識が必要であること

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 日常言語では、例えば「雨が降ったら家に居て、そうでなければ釣に行く」のような言い方があります。コンピュータで応用するIF文は、この条件判断の文章表現に記号を使う論理式を使います。この体系を記号論理学と言います。この解説だけでも多くのページ数が必要ですが、ここでは省きます。記号化するとき、「雨が降ったら」がconditionです。俗に言う「れば・たら」の条件です。このところに使う式は論理式と解釈されて、計算結果は「真(true)か偽(false)のどちらか」です。同じ条件判断で、「雨が降らなかったら釣に行き、そうでなければ家に居る」と書き直すことができます。日本語の習慣では、「れば・たら」の部分が論理的に正しいときに「はい」と言いますが、英語では返事の肯定否定でyes/noを使い分けますので、この言い方を避けて、true/falseの用語を当てます。つまり、IF文の論理の帰趨は、日本語の感覚の方が素直で分かり易いのです。


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