色の指定を除けば、線を描くコマンドがあれば、殆どの図形を作図することができます。使い易さを目的として、定型的なプロパティや単純な図形は、独立したコマンドにまとめます。「線の太さを変える・線種(実線・破線など)を変える・円を描く、点や記号を打つ・文字を書く」などです。欲を出すと切りがありません。Plain_Basicはプログラミングの入門の意義がありますので、最小限のコマンドしか準備しませんでした(表5.1参照)。これらの元になる参考資料は、主としてFortranやNECのN88BASICなどで作成したサブルーチンです。サブルーチンの標準形は、例えば DPDRAW(X,Y)のように括弧を付けて引き数をコンマで並べます。Plain_Basicでは、この括弧表現は関数の場合に使う仕様にしていますので、括弧を外したコマンド表現にしています。
コマンド名 |
引き数 |
説 明 |
DPERAS |
なし |
グラフィックス画面を消去する |
DPWIND |
WX,WY,WW |
対象画面をカメラ光軸が狙う中心座標と視野の横幅。 |
DPMOVE |
X,Y |
線を引かないでペン位置を設定する。 |
DPDRAW |
X,Y |
標準は、DPMOVEで指定した位置から線を引く。 |
DPCIRC |
X,Y,R |
中心座標X,Y、半径Rの円を描く。塗り潰しはしない。 |
DPMARK |
X,Y,IP |
指定した座標に、IPで決めた番号の記号を描く。 |
DPENTX |
IS |
実線・破線・点線の線種を決める。 |
DPENSZ |
IZ |
線の太さをピクセル単位で決める。 |
DPTEXT |
X,Y,"text" |
最初の文字の左下の座標をX,Yとして文字列を描く。 |