ディジタルコンテンツ創作入門


■日時 水曜日 2時間目
■教室 メディアホール


■授業概要
人間は5万年も前から自分の考えや意思を、メディアを使って表現してきたが、コンピュータとネットワークが加わった現在、メディアを利用して表現し自己発信することは、社会生活をするうえで最も重要な手段となってきた。本講義では、デジタルコンテンツ創作に必要な技能、技術、感性にかかわる全般的な知識を概観する。さまざまなコンテンツを制作するための基本的なメディアである文字、音、画像、映像について解説するとともに、映像制作など表現手法、技術、工程などコンテンツ制作と表現全般、ならびにさまざまな映像コンテンツの工学的な分析とコンテンツ表現における主張の重要性、ならびに過去のドラマ、映画、アニメーション作品とともにプロデューサーやディレクターの考え方を解説する。さらに、コンテンツ制作に関する工学的な分析に基づいた確認・提案・配備・個性化・具体化・調整・仕上げ・運用など段階について紹介する.これらを学ぶことによって、映像コンテンツ創作の工学的な分析と制作手法、コンテンツ制作のために必要な知識を習得する。

■授業方法
メディア表現の手法は、絵、文章、印刷、写真、映画、ラジオ、テレビ、コンピュータ、ネットワークなどの手段を利用して他の人とのコミュニケーションを如何に行うのかということに集約される。さまざまなコンテンツにおける優れた表現を鑑賞し、どこが優れているのかを理解しながら、メディア表現に共通する問題点を認識し、その解決のためのルールを学ぶ。またこれらをより深く理解するためにシナリオやカメラワーク・ライティング手法、ストーリーを伝えるためのキャラクター制作、映像コンテンツの内容について解説する。

■授業計画
●第1回 メディア入門、コンテンツ工学(1.1), 講義資料
●第2回 コンテンツ工学 映像コンテンツとは(1.2~1.7) 
第1回レポート課題 映像コンテンツ分析 1.1 ストーリ分析,カメラワークとライティング調査
●第3回 言葉と文字 
●第4回 音:メディア表現の基礎である音。音の機能と表現手法。音と音楽の誕生
●第5回  絵画:メディア表現の基礎である絵。絵が伝えるもの。直感から科学へ。 
●第6回 写真 想像からリアリティへ。真実を切り取って主張する写真。絵と写真  
●第7回 2.1 提案段階の諸工程(10-15)課題Ⅱキャラクターメイキングレポート)  
●第8回 映像: 動きと時間を切り取って主張する映像
●第9回 映像コンテンツ, 2.2 確認 2.3 管理段階の諸工程
●第10回 映像と主張:映像を利用して主張する技術
●第11回 2.4 配備段階の諸工程 第11回資料) アニメーションの歴史と表現
●第12回  2.5 個性化の諸工程, アニメーション制作とビジネス
●第13回 演出とは, 2.6 具体化(リアリゼーション)段階の諸工程 
●第14回 映像コンテンツ制作技術
●第15回 映像コンテンツ制作の将来にむけて
■教科書
コンテンツ工学の基礎・映像コンテンツの作り方(金子満・ボーンデジタル社)
教科書の内容を説明する資料を下記にリンクしました。講義で説明する教科書の内容です。講義ではすべてを説明できませんので、予習復習に活用してください。
「映像コンテンツの作り方-コンテンツ工学-」の用語(日英中など)をまとめました。各自で解説を書くといいでしょう。コンテンツ工学用語集

■参考書
キャラクターメイキングの黄金則 (金子満、近藤邦雄・ボーンデジタル社)
シナリオライティングの黄金則 (金子満・ボーンデジタル社)

■成績
下記の2つを元に成績を決定する。
(1)レポート提出(課題をすべて提出しなければいけない)
(2)講義中の演習

■履修上の注意
教科書をよく読んでおくこと。
映像コンテンツを制作者の立場で多数見ること。