Plain_Basicの言語仕様の骨格は、今は無くなりましたが、「JIS基本BASIC(JIS C6207-1982)」にほぼ準拠しています。Plain_Basicは、高速で動作する大きなプログラムの開発と利用が目的ではなくて、関数電卓よりも便利に使い、本格的な高級プログラミングを扱うような重いツールではありません。一般に、何かのプログラムを開発したいときは、それぞれに専門としての目的意識があります。高級プログラミング言語を使うとなると、余分に相当な勉強が必要です。初心者がプログラミングを勉強したいときは、プログラミングの目的意識が明確であるとは限りません。また、高級プログラミングを扱うとなると、予備的な知識のハードルが高くて手に余ります。つまり、電卓の利用と高級プログラミング言語の利用との間に大きなギャップがあります。Plain_Basicは、そのギャップを埋める目的に使う教育利用を目的としてあります。したがって、あれば便利かな、と思う機能は、意図的に省いてあります。プログラミングの教育では、何を目的としてプログラムを作成するかの目的意識を決め難いところがあります。数値計算だけでは受講者の興味をあまり引きませんので、グラフィックスが楽しめるように、グラフィックスのコマンドを加えました。それも、モノクロの線図だけで図を描くような最小機能に絞ってあって、カラーや塗り潰しのコマンドを入れてありません。