Plain_Basic流で書いたテキスト形式のプログラムの保存と読み出しは、LOAD/SAVE/MERGEコマンドを使ってファイルを利用します。しかし、それ以外、データ入出力でファイルを使う方法を含めてありません。これに代わる方法として、内部ファイルと言う技法を応用しています。これは第4章で解説します。テキストの編集処理をしているとき、選択された文字データはクリップボードを臨時のメモとして使っています。そのため、並列にNotePadやMS-Wordなどを開いて、そことの文字データの遣り取りをクリップボード経由で行うことができます。この機能を使えば、ファイルへの入出力メニューを使わなくても済ますことができます。グラフィックスの結果をファイルに保存したいときには、ウインドウの画面全体をビットマップデータとしてクリップボードに書き込むこともできます。これはWindowsのシステム機能として準備されていて、キーボードのPrtScrを使います。ただし、パソコンの機種によってキーの場所も、また操作方法も違いますので、利用するパソコンごとに確かめる必要があります。クリップボードに描き込んだビットイメージは、グラフィックス処理の別プログラムで読み出して編集し、ファイルに保存できます。少し手間が掛かりますが、Plain_Basic本体には欲張った機能をあまり追加しないように設計しました。