2. 簡単なテュトリアル(tutorial)

2.3 ご破算で願いましては

2.3.4 入力データのエコーが得られること

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 電卓は一過性の計算機と言って、入力と出力の両方のデータは、計算器側で保存しません。式(2.1)を電卓で計算するとき、数値はモニタ画面に表示されます。演算記号を入力して次の数値を入力すると、前の数値表示が消えます。そのため、人の方で入力データを書いたものを準備し、計算手順を覚えておいて、結果を紙に書き写します。Plain_Basicでは、式(2.2)で示した入力文字列のすべてはテキスト入力枠で確認できます。改行によってPlain_Basicがそれを取り込むと同時に、テキスト入力枠の文字並びは消去されますが、これはそのままテキストウインドウに書き出されます。これをエコー(echo)の機能と言います。エコーは、通信回線を使ってデータの送受信をするとき、相手側が正しく受信したことを確認するため、受信データをそのまま送信側に送り返すことを言います。インタラクティブな環境では、ユーザの入力記録が残せますので、手書きのメモを作らなくて済みます。また、入力ミスがあって入れ直したいときは、その行をコピーしてテキスト入力枠に貼り付け、そこで修正して再度入力させる方法が使えます。エコーはコマンドECHOFF/ECHONを使って書き出しの中止や再開ができます。デフォルトの設定はECHONです。


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