2. 簡単なテュトリアル(tutorial)

2.4 関数電卓より少し賢い使い方

2.4.3 変数名を使った最初の時点で変数が準備される

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 Plain_Basicのプログラム文で代数式を書くとき、式(2.4)〜(2.7)にあるように、変数名を適当に決めることができます。しかし、高級プログラミング言語では、前もって変数名を宣言しておかないとエラーになります。これは厳密さを要求するプログラミングでは一つの常識ですが、鬱陶しいところがありますので、Fortran言語ではこの約束が緩やかになっていました。マイコン時代のBASIC言語もこの習慣を踏襲していました。同じように、Plain_Basicも、大きなプログラム作成を目的としませんので、厳格さを薄めてあります。数学表記では、変数名に英字一文字を使い、大文字小文字を使い分けることや、イタリック、下付き文字を付けるなどの習慣があります。プログラミングの場合には文字種の選択に制限がありますので、用途が分かるように、説明を兼ねた、15字以内の英数字名を決めて使います。数値が代入された変数はご破算をしなければメモリ上に残っていますので、続けて別の計算に使うことができます。例えば、変数Aを考えて、下のように入力したとします。

	A = 3.14 * 5 * 5 : PRINT A	(Enter↓)		(2.8)
このようにすると、変数Aに78.5 が保存されています。そこで、例えば、幾つかの計算式をコンマで区切って、続けて下のように入力します;
	PRINT A+A, A-A, A*A, A/A 	(Enter↓)		(2.9)
すると、結果は、続けて
  157  0  6162.25  1 
と得られます。


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