3. プログラミングの文法

3.1 プログラミングは一種の英作文である

3.1.1 コンピュータ用語は難しいこと

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 コンピュータの利用を勉強したいときの難関の一つは、膨大な数の専門用語とそれが意味する実体を理解しなければならないことです。それは、英語・英語らしき言葉・造語・省略語・カタカナ語・日本語・その短縮形などなど、大変です。例えば、personal computer、 PC、 パーソナルコンピュータ、パソコン、とありますが、元は最初の一つです。このように種類が多いのは、人と人とで相互に話し合いをするときに使うからです。コンピュータはアメリカ主導型で開発・発展してきましたので、殆どの用語の原点は英語です。しかし、英語圏であっても、特殊な専門用語がありますし、日常言語も意義の違う使い方をすることがありますので、英語でも専門用語辞典(glossary)があります。日本語の専門用語は、これを翻訳して使うのですが、いつもピッタリとして言葉があるとは限りません。カタカナ語にすることが多く、そうすると字数が増えます。一種の業界用語隠語のような変質も受けます。パソコンが一つの例です。そのため、日本語でも専門用語辞書が必要です。しかし多くの辞書は、「パソコン:personal computerのこと」で済ますことが多いので、「落馬:馬から落ちること」のようなもので、実体の説明になりません。これを、どのように解きほぐすかが、教育の問題です。


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