3. プログラミングの文法

3.2 英文は語順の習慣があること

3.2.1 直接目的語が文末に来ること

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 英語と日本語との大きな違いの一つは、語順の相違です。英語は、日本語の助詞(がのにを)に当たる語がありませんので、単語の並べ方で意味が確定します。それは、主語(Subject)・動詞(Verb)・目的語(Object)の順ですので、SVOと略記します。日本語の標準はSOVです。プログラミング言語では命令文を使いますので、VOの形式が多くなります。他動詞は目的語を二つ使うことがあって、英語では間接目的(…に)・直接目的(…を)の順に言葉を並べ、直接目的を文末に置くのが標準です。日本語では助詞が使えますので語順に自由度がありますが、(…を…に)の順が普通です。日本語は「餌を猫にやる」のが普通の語順です。その理由は、「餌」に注目すると、文の並びが「餌→猫」の動きと一致するからです。英語の語順は「やる、猫、餌」になって「猫←餌」の逆順の表示になります。


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