3. プログラミングの文法

3.2 英文は語順の習慣があること

3.2.4 式文の処理は優先順位があること

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 加減乗除の記号(+ - * /)を挿んで代数式を書くとき、例えば「A+B*C-D/E」とあれば、原則として左から右の順に計算を進めるのですが、掛け算と割り算の部分を先に計算して、実際には「A+(B*C)-(D/E)」と解釈して計算します。電卓を使って「1+2×3−4÷5」と入力すると、答は1です。Plain_Basicでは、「PRINT 1 + 2 * 3 - 4 / 5 (enter↓)」とすると、答は6.2になります。これは、掛け算・割り算を先に計算をしておく数学上の約束を使うからです。これを、「掛け算・割り算は足し算・割り算より優先順位が高い」と言います。最も優先順位の高いのは括弧( )で区切った内側の計算です。優先順位があるときは、計算の途中結果を保存しておく必要があります。電卓は括弧が使えませんし、演算子の優先順位もありません。内部に三つのレジスタがありますので、途中の計算結果を別のレジスタに移すような、簡単なことしかしません。


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