3. プログラミングの文法

3.3 非実行文と実行文

3.3.4 実行文の主役は計算であること

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 実行文を分類する方法は幾つか提案されています。名称としては、代入文・入出力文・制御文があります。制御文の細分類は、繰り返し文・条件文・飛び越し文に分けます。プログラムの動作から言うと、代入文と入出力文はデータの移動を扱う処理、制御文は実行位置の移動を指示する文です。コンピュータは計算の道具ですので、計算部分が主役であって、その場所がCPU本体です。Plain_Basicが関数電卓を便利にしたツールに位置付けるように設計した理由は、これがコンピュータ利用の原点だからです。CPUにデータを送り、そこからデータを得る処理を巡って、多くの文を組み合わせます。計算部分は記号並びで表すことから、文扱いをしませんが、式文の用語があります。式と言うと数学式だけを想像しますが、論理式もあります。後者の方は初心者が面食らう計算法です。データの移動のとき、データの加工や変換を行うことがあります。数字から文字に変える変換、または文字から数字に変える変換は入出力文の時に応用します。しかし、これはプログラミング言語では最も手間の掛かるところです。Plain_Basicでは、入出力文を最小限に抑えていて、PRINT文もデフォルトの書式変換を使いました。


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