コンピュータが電卓よりも便利に利用できる利点の一つが繰り返し計算のプログラミングができることです。電卓には繰り返し計算の機能がありませんので、一過性の計算機とも言います。BASIC言語の定番は、キーワードとして、「FOR-TO-STEP-NEXT」の組を使います。他のプログラミング言語でも同じような機能があります。キーワードや文の書き方が違いますが、本質的には同じです。C言語では「for( ; ; ) { };」の形、Fortranでは 「DO-CONTINUE」の対で指定します。FOR-NEXTの使い方は、下のような単純なプログラム例を試すことから始めるとよいでしょう。省略した書き方もありますが、入門としては、下の例のようにキーワードを総て含めた表示法で覚えます。
10 FOR K=1 TO 10 STEP 1 20 PRINT K 30 NEXT K
RUNで実行すると、コンソールには、1から10までの数が書き出されます。ラベル10の文で、数字を種々に変えて結果を試すと納得できるでしょう。この繰り返し文のループを使うときの注意は、何回ループを回るかの回数と、ループを抜けた後の数がどうなっているかです。