4. ファイルを使う処理

4.1 ファイルとディスクの用語

4.1.3 電卓はディスクを使用しないコンピュータ

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 コンピュータは、ディスク装置無しでは使いものになりません。ディスクおよびディスク装置の取り扱いは、注意深さが必要ですので、昔は一般ユーザに触らせないように管理しました。媒体としてのフロッピーディスクは、ファイルの扱いを大衆化しました。しかし、それまでの経過がありますので、ファイルを扱うプログラミングは、初心者には難しいところがあります。マイコンBASICは、ファイルの入出力に関係するコマンドが当初はありませんでした。ディスク装置は精密な機械装置ですので、初心者にファイルを扱わせるのは危険だからです。それではプログラムの保存などが不便ですので、ディスクが使えるBASICを搭載したマイコンが発売されました。その場合の最小限のコマンドがLOAD/SAVE/MERGEです。当初は、これだけで用が足せました。ファイルは、大量のデータ処理をするときには必須ですが、Plain_Basicは教育利用を主目的としますので、意図的にデータファイル関係のステートメントを省きました。例えば、OPEN/CLOSE、INPUT#/PRINT#はありません。これでは不便ですので、次節で説明する内部ファイルの取り扱いを含ませてあります。


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