4. ファイルを使う処理

4.2 内部ファイルの概念

4.2.2 キーワードDATAを頭に付けて内部ファイルに構成する

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 Plain_Basicは、Basicプログラム本文とデータとを一つのテキストファイルに作成します。どちらも整数ラベルを付けたテキスト形式のプログラム文ですが、データの場合には、データであると宣言するキーワードDATAを行頭に付けます。プログラムの実行時には、DATA文は読み飛ばされます。READ文が内部ファイルを読み出すステートメントです。変数名リストを解読した後で、内部ファイル読み込みのルーチンが起動します。こんどは、キーワードDATAの付いた行だけを選択して文字並びを読み込み、それを解読して変数に代入します。DATA文の行は、順番に注意すればどこにあっても良いので、BASIC文ソースコード全体の頭や末尾にまとめます。これと機能的には同じことをFortran言語でも利用しました。プログラム本体に組み込んだ文字列データをファイル並に扱って変数に読み込みます。その命令語はファイル読み込みと同じ書式のREAD文です。メモリ内に作成したテキストデータをファイルデータとして扱うことから内部ファイルと呼びます。マイコンBasicの言語仕様のREAD文はこれを受けています。高級なプログラミング言語では、内部ファイルの考え方を使わなくなりました。その代わりに外部ファイルの扱いが充実しています。


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