ファイルの記録方式には種々あります。文字データをそのまま記録するテキストファイルで扱うのが最も基本です。テキストファイルの中身は、文字をコード化したものですが、英字用キーボードのキーに表示されている文字だけに限定したテキストファイルをアスキーファイルと言います。漢字やカナ文字は特殊なコード系を使いますので、アスキーファイルではありません。Plain_Basicのプログラムはアスキーファイルで扱うようにしてあります。パソコンメーカでは、自社のパソコン固有の記録方式を採用してユーザの囲い込みを図ることも行われましたが、結果的には姑息な対策であって、評判はよくありませんでした。アスキーファイルだけを扱うようにしますと、ユーザレベルでのファイルの扱いが単純になります。また、Plain_Basic本体のソースコードの設計も楽になります。Plain_Basicでは、グラフィックスにビットマップデータを扱うファイル処理を含めていません。グラフィックスは総て文字形式のステートメントで描くようにしてあります。この考え方のファイルをメタファイルと言います。Plain_Basicのグラフィックス処理プログラムは、一種のメタファイルと考えることができて、何回でも描き直しが効きます。