5. グラフィックスのプログラミング

5.2 座標系の知識

5.2.3 世界座標系を決めることから始める

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 作図は、描きたい図形の位置と寸法とを世界座標で考えることから始めます。図形が表現されている平面を仮想し、そこの世界座標系(X,Y)を数学座標系で考えます。Y座標は上向きを正と約束します。この中に、図形が納まる座標範囲を指定します。これをウインドウの定義と言います。これには種々の方法が提案されていますが、Plain_Basicでは DPWINDのコマンドで指定します。このモデルは、仮想のカメラを考え、そのファインダを覗いて、レンズの光軸を被写体の中央座標に合わせ、ズーミングまたはカメラと被写体との距離を調整して、ある範囲の矩形領域が収まるようにします。仮想カメラの光軸が狙う世界座標Wx,Wyと、視野の横幅Wwの三つの数値を世界座標で定義します。擬似カメラのフイルム寸法の縦横比(アスペクト比:aspect ratio)は、デフォルトとして横長の3:4としました。これは、モニタまたはテレビ画面一杯に図を貼り付けることを考えるからです。デフォルトのウインドウ枠は、原点を中央に置き、横幅を640 (-320 < X < 320)にしました。これらの値は、グラフィックスモニタの最小解像度が480×640ピクセルであることを含みにしたものです。


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