Plain_Basic 言語仕様書

A7. 式とその評価

A7.1　式(expression)とは演算子を介した変数、数値の並びを演算子で繋いだ文字並びを言います。添字なしの配列名、文字型を含めません。一つの意味を持つ式を括弧()で囲むことができます。

A7.2　Ｙ＝Ａの形を代入文と言います。Ｙは変数名、または添字付きの配列名です。記号＝は代入演算子、Ａが式です。記号＝は関係演算子としても使いますが、行と文の構造でインタプリタが区別します。

A7.3　式は、代入文の右辺、関数の引き数となる角括弧の中、配列の添字、条件文などに使います。

A7.4　式の評価は左から右に処理されます。演算子の優先順位は次の様に決めてあります。
(1) 括弧（　）の中の計算
(2) プラス（＋）とマイナス（−）を除くすべての演算子
(3) ＋および−

A7.5　演算子は、その左右にある変数の間、もしくは、その前に処理された結果との間に演算を行わせます。演算の種類と、演算子の記号を表A6に示します。

A7.6　演算子の両側にある二つの数値の型が異なるときは、整数→実数の順に自動的に型変換をして処理されます。組み込み関数の引き数は実数型です。

A7.7　ベキ乗優先順位は乗除と同じですので、ベキ乗を含む計算は、括弧を適当に使用します。例えば、下に例を示します。
　　　　　2*3^2=36、　　　2*(3^2)=18,　　2^3*2=16,　　　2^(3*2)=64

A7.8　条件式は、関係演算子を使って、例えば A>B のように書きます。この条件が成立すれば、つまり真であれば、結果は整数の-1が求まります。もし不成立であれば偽であると言い、結果は整数の0が求まります。

A7.9　文字を使う演算子は使いません。例えば、AND,OR,XOR,NOTは定義してありません。