B6. 型の定義

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解説

 変数は定義と宣言とで準備します。定義とは、整数型・実数型・文字型の約束を言い、Plain_Basic側で決めてあります。これ以外の型の定義、例えば論理型、複素数型などはありません。整数・実数ともに、内部的には倍精度実数(8バイト)で準備します。4バイト長を使う単精度型実数(DEFSNG)は定義してありません。Plain_Basicで使う文字型は15バイトまでの文字列を保存する変数です。ユーザは、変数名を宣言してから使うのですが、明示的に宣言文が必要であるのは配列の場合だけです(DIM文参照)。単純な変数は、宣言なしに使うことができて、プログラム実行時に最初に変数名が現われたところで、宣言を兼ねてメモリ上に準備されます。その変数名の頭文字を判定して、型が決定されます。この方法は高級なプログラミング言語では許されませんが、数式を扱うプログラミング言語であるFortranでは便利に使っていました。また、暗黙(デフォルト)の型定義があります。Plain_Basicも、この定義方式を踏襲しています。文字型の単純変数は、'$'を英数字名の接尾字に使う方法で宣言ができます

DEFINT alpha_charac_1 [- alpha_charac_2]

 デフォルトでは、I,J,K,L,M,N で始まる英字名は整数型と定義してありますので、それ以外英字名の名前に適用します。この型の変数は、内部的には小数点以下を持たない倍精度実数として扱います。実数型の変数を代入すると、小数以下を切り捨てます。
例:DEFINT A-C

DEFDBL alpha_charac_1 [- alpha_charac_2]

 デフォルトでは、I,J,K,L,M,N で始まる英字名以外は倍精度実数型と定義してあります。
例:DEFDBL M-N

DEFSTR alpha_charac_1 [- alpha_charac_2]

 文字型の変数のメモリ上の寸法は、実数型の変数2個分(16バイト)を使い、15バイトまでの文字数を保存します。有効な文字の最後にヌル文字 '\0' が入ります。英数字名の後に'\'を付けると、頭文字種に関わりなく、明示的に文字型として宣言できます。
例:DEFSTR S
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