図形の基本は、自由な曲線を描くことに始まります。コンピュータグラフィックスでは、曲線は何かの数学関数を応用して座標を決め、短い線分を繋いで見た眼で滑らかに見えるように作図します。実用的には、なるべく単純な数式で表される曲線を繋ぎます。その方法の一つは、最初に多角形で骨格を考え、その角を丸めるように二次曲線を当てはめます。上のC4.2項で例示した楕円の作図がその例です。そこでは、3角形の座標点で多角形の骨格を設計します。この処理を拡張して、NP角形の骨格を使います。また行きっぱなしの場合と、最後の点と最初の点とを結んで、閉じた曲線ループを考えることにします。
まず、骨格となる多角形を設計します。これには、方眼紙を使って線図形を描き、座標を読み取ってデータ文を準備します。図4.3は、ex43panda.txtに整理したデータから多角形を作図させたものです。プログラムはdrawpolyline.txtです。これら二つをMERGEして実行させました。リストは、図形の後に付してあります。なお、線種は点線の指定であって、直接モードで dpentx 3にしました。なお、ウインドウの指定はプログラム中で行っていますが、他のデータを試すときには、画像がキャンバスに納まるように設定換えが必要です。
図4.4は、プログラムdrawcurve.txtを使い、同じくex43panda.txtとMERGEして実行させたものです。線の太さは、直接モード状態で、dpensz を呼んで2ピクセル幅にしてあります。