A4.1 行は、キーボード、ファイル、などから転送される文字列のレコードであって、Plain_Basic で実行するコマンドまたはプログラム文の最小単位です。Plain_Basic のプログラムとは、この様な行の集まったものを言います。
A4.2 一行の物理的長さは、最大127バイトです。80バイト以内が扱いやすい長さです。意味のある文字列を二行以上にまたがって書くことはできません。
A4.3 一行は、行番号、文(ステートメント)及びコロン(:)で作られ、二つの書式があります。
(1) 行番号 文 [:文 [:文 [:文
………………]]]
(2) 文 [:文 [:文 [:文 ………………]]]
A4.4 行番号はその行につけられたラベルを表し、正の整数で、1-32767の範囲とします。
A4.5 文は、予約語で始まる文字列でPlain_Basic の実行単位です。代入文(assignment)は、変数名で始め、イコール記号(=)の右に式文(expression)が来る文です。算術式、関係式、論理式は文として扱い、式文です。
A4.6 書式(1)で書かれた行は、そのラベルの番号の昇順に、内部記憶領域に記録されます。既に同じラベルで記録された行があれば、新しい行に書き替えられます。行番号だけが転送された場合は記憶領域にある同じラベルの行を消去します。
A4.7 書式(1)の文に用いることができない予約語があります。プログラム編集に用いる予約語、プログラムファイル用の予約語、プログラム実行用の予約語のうち CONT,NEW,QUIT,RUN、それとDECKがそうです。これらは、プログラム実行モードで現れとエラーになります。
A4.8 書式(2) で書かれた行は、ただちに実行されます。コマンドは、原則として、書式(2)で書きます。プログラム実行制御の予約語は書式(2)ではエラーとします。
A4.9 書式(1) で作成された行の集合は、RUN, CONT, GOTO コマンドによって実行されます。
A4.10 AUTO コマンドが実行されると、Plain_Basicは自動的に行番号を発生させることができますので、書式(2) が書式(1)を代行します。この状態がプログラム編集モードです。このモードの解除は、 EXIT を入力させます。