Plain_Basic 言語仕様書

A5.  変数名とデータの型

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A5.0 変数は、定義と宣言で確定します。定義はPlain_Basic側で準備する約束です。Plain_Basicでは複素数型、論理型の定義はありません。変数は宣言があって始めて実体を持ちます。高級プログラミング言語では定義と宣言の約束を厳格に理解してコーディングしなければなりませんが。Plain_Basicでは、変数は、変数名が最初に現れたときに宣言が行われたと解釈して実体が作られます。高級言語を覚えるときには、この習慣の違いを理解しなければなりません。

A5.1 変数は、名前で引用します。Plain_Basicで使用する変数の型は、表A4に示す3種類です。

表A4 変 数 と 型

番 号

型の名前

寸法

内 容

初期値

添字記号

型定義文

1
2
3

整数
実数
文字列

1
1
2

8 バイト長
8 バイト長
15 バイト長

0
0
空白文字

 
 
$

DEFINT
DEFDBL
DEFSTR

備考:寸法とは、8バイトを1ワードとして計算した記憶単位です。

A5.2 型定義文は、使用する変数名の頭文字で、その変数名をどの型にするかを決めます。

A5.3 型定義文は、それが宣言された時点で効力が始まります。先行する型定義文無しに用いる変数のデフォルト型は、I,J,K,L,M,N で始まる名前が整数型、それ以外は実数型です。

A5.4 英数字名の最後に付けた $記号は名前の一部とみなし、頭文字種に関係なく、文字型を持つ変数名になります。

A5.5 配列の宣言は DIM文で行います。配列の下限値は1です。配列の次元数は4までです。単純な変数は、次元数0の配列と解釈されます。

A5.6 DIM 文の宣言なしに配列を引用できます。この時の配列上限値は 3です。

A5.7 既に宣言された変数名、配列名を消去するには ERASE文を使います。


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