Kansei Information Processing

Introduction to My Research Papers

ここでは、感性情報を活かしたデザイン支援システムと画像特徴抽出、画像の特徴の一つであるイメージカラー抽出、調和配色を求める角度配色法、イメージカラーと感性スケールを用いた画像の配色変換、画像の調和配色変換、さらにイメージカラーによる画像検索手法の研究を紹介します。
配色関係の研究をした学生1名が博士号を取得しました。

Kansei Information Processing
感性スケール、画像特徴、感性検索

本研究は、広くは、感性情報処理とか感性工学といわれるジャンルです。このような感性情報処理の研究分野はちょうど1990年代に始まっていました。我々の研究はこのような研究テーマが出てくる前に、埼玉県繊維工業試験場(現、埼玉県産業技術研究所)と共同研究を開始しました。研究の始まりは、繊維試験場にある多数のデザイン画像をデータベースにして検索する方法を開発しようという依頼があったからです。デザイナーは、画像を検索するために感性キーワードなどを入力せず、もう少し感覚的に検索できる方法を開発したいということでした。このために、画像デザインシステム全体を整理して、その中で、デザイナーが多くのディジタル資料画像を参考にしてデザインするシステムを構築しました。特に、人の感性と画像の特徴の関係を明らかにする研究が重要な課題になりました。そのために、画像特徴量を用いた感性情報の抽出に関する研究では、さまざまな物理量と感性の関係を取り扱いました。
また、これらの研究をもとに、石井眞人(東京都立繊維工業試験場)が実用的な面から、アパレル図柄の感性情報抽出システムの開発を研究して、博士論文を執筆しました。

(1)感性スケールを利用した感性検索とデザイン支援システム
1. 黒田章裕,近藤邦雄,猪原徹,諸原雄大,佐藤尚,島田静雄,中島規之,竹内了, テキスタイル画像データベースの感性検索とデザインのための統合化システムとその応用, 第9回NICOGRAPH論文コンテスト論文集, pp.113-122, 1993
2. 近藤邦雄,伊藤素子,猪原徹,佐藤尚,島田静雄, 感性検索のためのボロノイ図の応用, 図学研究,第72号, pp.19-26, 1996
3. 木造利徳, 近藤 邦雄, 佐藤 尚,島田 静雄, 感性言語によるデザイン画の分類と検索システムの構築, 情報処理学会, 全国大会講演論文集 第44回平成4年前期(2), pp.317-318, 1992.2.24
4. 黒田章裕,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄, デザイン画データベースとイメージ語検索, 感性工学研究フォーラム, シンポジウム講演論文集,1994
5. 近藤邦雄,猪原徹 黒田章裕,伊藤素子,佐藤尚,島田静雄, 感性検索を用いたデザイン画データベースシステム, 感性工学研究フォーラム, シンポジウム講演論文集,1994
6. 黒田章裕,近藤 邦雄,木造 利徳,佐藤 尚,島田 静雄,加藤 陽一, 形容詞対スケールによるデザイン画像の分類, テレビジョン学会, 技術報告 16(31), pp.19-24, 1992.5.29
7. 黒田章裕,近藤邦雄,島田静雄,佐藤尚,猪原徹, イメージ語によるデザイン画像データの分類, 情報処理学会,第46回全国大会講演論文集 4-79,1993
8. 近藤邦雄,猪原徹,佐藤尚,島田静雄,画像特徴量を用いた感性データベースの構築,埼玉大学紀要工学部第29号, pp. 9-21,1996

(2) 画像特徴量を用いた感性情報の抽出
1. T. INOHARA, K. KONDO, H. SATO, S. SHIMADA, Retrieval Method of Textile Pictures Database Using a Complexity Scale, ICDAR'93, pp.699-702, 1993
2. T. INOHARA, K. KONDO, H. SATO, S. SHIMADA, Classification of Textile Pictures Using a Complexity Scale
ACCV'93, pp.51-54, 1993
3. N. UTSUNO, T. INOHARA, Y. MOROHARA, K. KONDO, H. SATO, S. SHIMADA, Analyses of Graphical Features of Textiles by Human Impressions, Proc. of IAPR Workshop on MVA, pp.307—310, 1994
4. 猪原徹,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄, デザイン画の色と形の複雑特徴量による分類, 情報処理学会第46回全国大会講演論文集 4-75,1993
5. 宇津野 直木,猪原 徹,近藤 邦雄,佐藤 尚,島田 静雄, 画像特徴量を用いた感性情報の抽出, 情報処理学会, 第48回全国大会講演論文集 4-129,1994
6. 宇津野 直木,猪原 徹,諸原 雄大,近藤 邦雄,佐藤 尚,島田 静雄, デザイン画の感性特徴と画像特徴, テレビジョン学会, 技術報告, Vol.18, No.27, pp.7-12 ,1995
7. 近藤邦雄,張暁紅,宇津野直木,佐藤尚,島田静雄,デザイン画像の感性特徴と画像特徴,日本図学会,1996年度大会学術講演論文集,1996

(3) アパレル図柄の感性情報抽出システム
1. Masato Ishii, Kunio Kondo, Extraction System of Kansei Information for Patterns, Proceedings of the 8th ICECGDG, Vol.2, pp.405-410,1998
2 石井眞人,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄, 印象語によるチェック柄分類の試み,日本図学会, 図学研究70号, pp.3-11, 1995
3. 石井眞人 近藤邦雄, 図形の構成要素と印象の抽出 -アパレルチェック柄を中心にして- ,日本図学会,図学研究,第77号, pp.9-16,1997
4. 石井眞人, 近藤邦雄, アパレル図柄の感性情報抽出システム,日本図学会,図学研究,Vol.32,No.3,pp.27-34,1998


●博士論文
石井眞人,感性情報処理に基づくアパレル図柄検索システム、1999
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3154316


Index Color of an Digital Image
デジタル画像のイメージカラー抽出手法と感性スケール

画像の特徴を表す一つに、いくつかの目立つ色を扱う場合が多いです。デザイン分野などでは、写真の印象を表す3色とか4色とかをイメージカラーと呼んで、画像の特徴を示す考え方があります。このイメージカラーは人が画像を見て決定することが一般的でした。そこで、本研究では、画像の色の特徴を表す色を取り出すために、色の物理量と人の感性との関係を分析して、目立つ色の計算方法を提案しました。さらに、そのイメージカラーと感性スケールとの関係を明らかにしました。
(1) デジタル画像のイメージカラー抽出
1Y. MOROHARA, K. KONDO, H. SATO, S. SHIMADA, Automatic Picking of Index Colors in Textile Pictures for Designer, Proc. of ICECGDG'94, pp.643-647, 1994
2. 諸原雄大,近藤邦雄,島田静雄,佐藤尚, テキスタイルデザイン画像におけるイメージ・カラーの選定法, 情報処理学会, 情報処理学会論文誌, Vol.36, No.2, pp.329-337, 1995

(2)イメージカラーと感性スケール
3. 諸原雄大,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄, 色彩の感性言語スケールによるデザイン画像の自動分類, 情報処理学会,第46回全国大会講演論文集 4-77,1993
4. 諸原雄大,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄, デザイン画像の色彩と形容詞対スケールの関係, テレビジョン学会,技術報告,ITE Technical Report,1993

角度配色法と配色デザイン支援

配色を決めるときにデザイナーは、配色理論(角度配色法)を基礎にして、調和する配色を決定しているといわれています。しかし教科書にある配色理論は主に色相を扱っており、実際のデザイン作業では、明度や彩度も考慮したうえで配色を決めているということでした。本研究では、このような専門家の配色作業を分析し、配色理論をもとにして明度や彩度の計算方法を明らかにしました。これによって、基本となる色を指定すると、それをもとにした調和配色の候補を複数提示する手法を提案しました。

配色支援システム'彩'(AYA)Color co-ordinate System2016.zip,このzipファイルをダウンロードすることにより,本研究の調和配色のJavaプログラムを使うことができます。

(1)角度配色法による配色支援
1. 町田芳明, 近藤邦雄,野沢徳生,角度配色法による配色デザイン法 ,日本図学会,1998年度大会学術講演論文集,pp.85-90,1998.5
2. 今橋浩樹,高橋雅博,近藤邦雄,町田芳明,配色支援システム'彩'(AYA)を用いた画像生成 ,画像電子学会・情報処理学会,Visual Computing/グラフィクスと CAD 合同シンポジウム 2003, pp.111- 116,2003.6,
3. 今橋浩樹,高橋雅博,近藤邦雄,町田芳明,配色支援システム彩と画像生成への適用,芸術科学会, NICOGRAPH2003,2003.5,

(2) 配色を利用したデザイン支援システム
4. 近藤邦雄,高橋雅博,松永政尚,山嵜秀樹, 画像データベースのためのイメージカラー検索手法, 映像情報メディア学会, 映像情報メディア学会誌, Vol.54,No.11, pp.1615-1622,2000
5. 高橋 雅博,近藤 邦雄, ネットワークを利用したデザイン支援システムの構築, 日本図学会,1999年度大会研究発表会1999.5.8 
6. 高橋雅博,近藤邦雄,ネットワーク上の分散デザインリソースの編集システム ,日本図学会,年次大会,2000.5

我々の研究発表後に調和配色システムが公開されています。Color Scheme Desingerは、その一つで、いろいろな配色例をみることができます。

●博士論文
高橋雅博,感性情報に基づく画像検索と知識処理による調和配色システムとその応用,2002
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003541436-00

Changing Color Scheme with Kansei Scales
感性スケールを用いた配色変換 


1. Hideki Yamazaki , Kunio Kondo, A Method of Changing a Color Scheme with Kansei Scales, Journal for Geometry and Graphics, Vol.3, No.1, pp.77-84,(Selected paper of ICECGDG),1999
2. Hideki Yamazaki, Kunio Kondo, A Method of Changing a Color Scheme with Kansei Scales, Proceedings of the 8th ICECGDG, Vol.1, pp.210-214,1998
3. 諸原雄大,近藤邦雄,佐藤尚,島田静雄,配色スケールを用いた配色変換システム,情報処理学会,第50回全国大会講演論文集(2), pp.33-24,1995
4. 山嵜秀城,近藤邦雄,佐藤尚, JAVAを利用した感性による配色変換法,日本図学会,1997年度大会(東京)学術講演論文集,pp.23-26,1997

A Method of Changing a Color Scheme with Kansei Scalesで発表したJavaプログラムを公開しますので,ご利用ください.Color Scheme Changing System2016.zip

Color Harmonization
調和配色手法を利用した画像の配色変換

「Changing Color Scheme with Index Color」の発展研究であり、イメージカラー(Index color)を画像から求めて、その配色を変換して入力画像に適用する手法を提案しました。

1. Hiroki IMAHASHI, Kunio KONDO, Yoshiaki MACHIDA ,Masahiro TAKAHASHI, Knowledge Based Color Coordinate System and its Application, Asia Digital Art and Design Association, International Journal of ADADA, Vol.1, pp.37-42, 2004.4
2. Hiroki IMAHASHI, Kunio KONDO, Yoshiaki MACHIDA, and Masahiro TAKAHASHI, Knowledge Based Color Coordinate System and its Application, Asia Digital Art and Design Association, Proceedings of the 1st annual conference of Asia Digital Art and Design Association, pp.72-73,2003.9
3. 今橋浩樹,高橋雅博,近藤邦雄,町田芳明,配色支援システム'彩'(AYA)を用いた画像生成 ,画像電子学会・情報処理学会,Visual Computing/グラフィクスと CAD 合同シンポジウム 2003, pp.111- 116,2003.6,
4. 今橋浩樹,高橋雅博,近藤邦雄,町田芳明,配色支援システム彩と画像生成への適,芸術科学会, NICOGRAPH2003,2003.5,

この研究は1987年ごろから調和配色(角度配色法)の研究を進めてきたときからの一つも目標でした。この研究と同じような内容の研究がSIGGRAPH2006で「Color harmonization」という題目で発表されました。
文献:Daniel Cohen-Or,Olga Sorkine,Ran Gal,Tommer Leyvand,Ying-Qing、Color harmonization、 ACM Transactions on Graphics (TOG) - Proceedings of ACM SIGGRAPH 2006,Volume 25 Issue 3, pp.624-630, 2006

Image Retrival using Index Color
イメージカラーによる画像検索

本研究の目的は、画像の特徴を表すイメージカラーを利用した画像検索手法の提案です。画像検索のための検索キーとして、人の印象を的確に表す一つであるイメージカラーを利用することにより、配色の印象が近い画像を検索することができるようになりました。単色を用いた画像検索は、現在ではgoogleなどでも一般的に用いられていますが、配色の印象を的確に表す検索手法は、今後活用が拡大すると考えています。

1. 近藤邦雄,高橋雅博,松永政尚,山嵜秀樹, 画像データベースのためのイメージカラー検索手法, 映像情報メディア学会, 映像情報メディア学会誌, Vol.54,No.11, pp.1615-1622,2000
2. 諸原雄大,近藤邦雄,島田静雄,佐藤尚, テキスタイルデザイン画像におけるイメージ・カラーの選定法, 情報処理学会, 情報処理学会論文誌, Vol.36, No.2, pp.329-337, 1995
3. 近藤邦雄,高橋雅博, 画像データベースのためのイメージカラー検索手法, 画像ラボ, Vol.12,No.6, pp.39-43, 2001.6

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